ここまで説明したように、摂食障害/拒食症とはやせの擬似安心感を求めて太るのが怖い気持ちと、飢餓症候群の間の悪循環です。
いつか本当に戦わなくてはいけないのは、食べ物や体重やスタイルではなく、あなたが実は抱えている現実の問題です。病気に支配され振り回されている状態では、自分の力だけで健康を取り戻すのは難しいことです。
ですから治療では、体重を増やし飢餓による困った症状を減らしながら、あなたがコーピングスキルを身につけ、ストレスに上手に対処して現実生活をうまくやっていくための手伝いをします。また、当面のストレスを取り除くことも重要で、そのために家族や学校などにも理解と協力をしてもらうことが必要です。
しかし、病気を治すためには、病気を知り、自分自身を変えるあなたの努力が必要なことを忘れないで下さい。
みんなで協力し、回復に向けて一歩一歩進んでいきましょう。