3.摂食障害/拒食症の消化器症状

摂食障害/拒食症は、胃腸の調子が悪いために食事量が増やせない場合もあります。

やせると、腕の筋力が落ちるように内臓を支えたり、胃腸壁の筋肉も衰えます。胃腸はだらりと下がり、胃腸のぜん動運動も弱くなります。少ししか食べないのに胃腸がもたれたり、便秘がひどくなります。

そうすると胃腸の調子が悪いので食べられない、食べないのでやせてさらに胃腸の機能がわるくなり、という悪循環に陥ります。

胃腸薬(体重を一気にふやせる胃腸薬はありませんが)を飲んで、胃腸の不快感を軽くしたり、胃腸への負担の少ない食事を摂ったり(繊維の多い玄米や野菜は負担が大きい食品です)、入院して点滴治療を受けることも必要です。

拒食症(神経性食欲不振症)の消化器症状

自覚症状
  • 胃の不快感
  • 食後のもたれ
  • 腹痛
  • 吐き気、嘔吐
  • お腹が張る
  • 空気を飲み込み
  • 胃の膨張感・不快感
  • 頑固な便秘  
検査異常
  • 内臓下垂
  • 逆流性食道炎
  • 萎縮性胃炎
  • 慢性麻酔性イレウス
  • 胃排出能の低下
  • 小腸吸収障害
  • 大腸運動障害