58%の方では無月経は体重が減り始めてから起こっています。
少ない食事エネルギーを生命維持に優先的に使うために、体が生殖機能を停止させるという脳の防衛なのです。
また、脂肪組織では男性ホルモンから女性ホルモンが作られており、脂肪細胞の出すレプチンというホルモンは月経を起こすことを助けています。
体脂肪量と無月経の頻度は反比例します。
体重が減る前に無月経になるのは心身の負担によるストレス性といわれています。
標準体重の80%、体脂肪12.5%以下で無月経になります。
- 発病前の最高体重:標準体重の 94.6 %
- 発病時の体重:標準体重の90.0 %
- 無月経時の体重:標準体重の77.7 % / 平均41.6±5.5kg
- 月経再来時の体重:標準体重の92.8 % / 平均47.8±5.8kg
当院の患者さんの結果では、月経が回復するには標準体重の90%、体脂肪15%以上が必要で、月経を起こすために必要な女性ホルモンの値は体重に比例し、35pg/ml以上に上がると月経が再来します。
女性ホルモンの回復は体重の回復に6ヶ月以上遅れます。
女性ホルモンの値と体重は比例します。1kgでも増やすと女性ホルモンも上がります