4.摂食障害の発症のきっかけとダイエット

ふとしたきっかけでダイエットを始めたり、過労や体調不良からやせ始めたりすると、やせから抜け出せなくなり発症します。

ダイエットがきっかけで発病した方

約50%の患者さんです。ダイエットで異常にやせると、急に衝動的な食欲が出てダイエットが失敗に終わることがあります。

これはダイエットの失敗ではなく、体の生理的な防衛反応で、健康な証拠です。異常にやせることができたのは心理的なストレスが大きすぎて体の防衛反応が作動しなかったからです。つまり病気なのです。

スリムなデザインのファッションを着こなすためにダイエットをしたつもりでも、素敵な体重をすでに下回ってむしろおしゃれができないくらい体が骨ばっていませんか?

ダイエットをしようと思わなかったのに発病した方

ダイエットをしたつもりはない方でも、やせ始めてからは体重をふやそうと思っても、なぜか食べるとどんどん太ってしまうのではないかという異常な恐怖を感じたり、食べるという行為が罪に思えたりしませんでしたか?

健康なときなら考えられないことですね。一旦やせると、前の体重に戻るのが怖いと感じていませんか?

また、胃腸の調子も悪く、少し食べても胃がもたれたのではありませんか?